-- 回 転 --

彼女はいまだに生きていた.
そのために, 日々体調をかえ, 体温もかわり, そして時折激しい息遣いや発汗も示した.
今日はどうしたわけか体を何度もふるわせた.
時には小さい傷口から, 血を流すこともあった.
そんなたびに, この住人たちは, 生きることが困難になることすらあった.
しかし彼女にとっては, それはありふれたことだった.
それは, 彼女が生きているからに他ならなかった.

彼女はむしろ, おとなしく生きてきたにちがいなかった.
毎日同じように朝を迎えて, 規則正しく長い年月を … (それはあまりにも長い人生だった)
あの方によりそうように歩いていった.
それがどれくらいだったのか?
彼女はいつもわらって, あまりにも退屈な, 気の遠くなるような長い道を歩いていった.
しかし同じ日は一度もなかった...

そしてあの方は, ずっとそんな彼女とともに生きてきた.
それは彼女にはない光だった.
彼女はまた, 光にはない大地だった...

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04/10/26
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