博士前期課程2年の相田真吾さんが開発した座位姿勢角度計測iOSアプリケーションが、平成24年度会津産IT技術認定で大賞を受賞しました。
会津若松市は同市域でITを活用したビジネスモデル、新商品・新技術の開発に取り組む個人や企業の優秀な成果品を「会津産IT技術」として認定しています。大賞となった相田さんの技術は「S. P. M. i (Seated Posture Measurement for iPhone/iPod touch)」で、車椅子での座位姿勢の評価に着目し、iPhoneとiPod touchで座った状態の頭部傾斜の角度が計測できるものです。
車椅子に長時間座った状態を身体的、社会的に最適化し、その使用者の生活の質を向上させることが、医療や福祉の現場からのニーズとなっています。これまでにも、数値を用いた客観的な座位姿勢の評価を行う機器の開発が行われてきましたが、相田さんはそれを小型かつ簡易な普及版計測器として、iPhone、iPod touchで利用できるようにしました。普及が進むスマートフォンなどタブレット端末には、加速度センサと物体の回転を検出するジャイロスコープが搭載されており、相田さんはこれらの機能を活用した計測アプリを考案し、昨年の春から開発を始めました。このアプリは国際規格に基づいた位置に端末を当てるだけで、前額面、水平面、矢状面の角度の計測が可能です。夏には1ヶ月間の試用を行った結果、十分な計測機能と、既存の機器と比べて軽量、薄型であり、操作の簡便さ、表示文字の大きさが見やすいなどの評価を得ました。以後の改良により、計測結果の保存と消去の選択、履歴の閲覧、メール送信機能を追加し、実用化の準備を進めています。
相田さんの指導教員である出村裕英上級准教授(マルチメディアシステム学講座兼CAIST/ARC-Space)は、「姿勢」の計測に関して、会津大学には深宇宙探査機の制御、モーションキャプチャシステムを使った人体の動作分析によるノウハウの蓄積があり、このアプリ開発につながったと話しています。
この受賞により「研究が実った」という確かな達成感を感じているという相田さん。17日(木)の表彰式では、室井照平市長より表彰状と副賞が手渡されました。
なお、大賞の受賞は会津大学としても、学生としても初めてです。

本アプリは2013.8.19に発売されました。こちらをご覧ください。

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【左】会津産IT技術認定の受賞者(前列左端が相田さん)、【右】指導教員の出村上級准教授(左)と

[アプリの使用イメージとスクリーンショット]

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