今冨 啓太

フィールド

応用情報工学

就職先

株式会社バンダイナムコゲームス / ビジュアルアーチスト

福岡県出身。2004年に卒業後は株式会社バンダイナムコゲームスに勤務。会津の好きなものは飛露喜と籠太のニラ饅頭。

http://www.imatomix.com

このフィールドについて教授から一言 〜 応用情報工学

応用情報工学は、情報工学の2つの大きな枠組みの1つです。

1つは計算機本体に関する計算機システム分野です。他の1つが応用情報工学の分野です。この2つは性格が違っていて、それに携わる人の性格も違っています。計算機システムに向いた人はモノをつくることが好きな人です。モノが動くまで、徹夜でも頑張るタイプの人が向いています。

他方、応用情報工学向きの人は、いままで世の中にはなかったものを創りだすことに興味がある人です。この方面に向く人は、世の中でまだ実現出来ていないが、大事なこと、売れそうなもの、などに感度が良い人、また、それを実現するにはどのようなアルゴリズムが必要か、またどのようなデザインが必要であるかに感度のよい人です。

いまiPadが評判ですが、これは新技術というよりデザインの勝利といえるでしょう。iPadに採用されている機能やハードウエアは新しい技術というものはありません。それらは従来ある技術をどう組み合わせるかのデザインにその成功がありました。

また、日本のロボット技術の中では2足歩行技術は世界に突出しているものです。これは2足歩行の技術をHondaやSonyが先端にまで高めた技術的内容があります。また、文字読取り技術(OCRといいいます)も日本が世界に突出した技術を開発しています。これはシステムの勝利ではなく、アルゴリズムの革新によってもらされました。このように、デザインではなく、アルゴリズムによって、新しい機能や性能を獲得することで世の中に寄与するのが応用情報工学です。もちろん、応用情報工学に向かう人も計算機システムの知識は必要ですので、そちらの勉強も怠ることのないようにするのが肝要です。

研究はどんなに小さくても、世界で初めて成し遂げた、という成功体験で支えられています。みなさんは、そんなことはできないと思うわれかも知れませんが、実際は努力すればできるものです。世に言うように、研究は、「運、鈍、根」の世界です。ある程度の勉強を終えたら研究の世界に入ることをお勧めします。若者は何も知らないが故に、新しい創造の世界に知らず知らず入り込んでいくことができます。そこで、しつこく努力していく中で、小さくはあっても成功の機会にめぐり会えるでしょう。一度でもそれを経験すると、あとはその小さな体験を生かして次の成功に挑戦してください。もちろん、成功と失敗は糾える縄のごとしで、すべて成功するわけではありませんが、同様にすべて失敗することもありません。成功半分があれば失敗半分があります。これらの失敗と成功を数限りなく続けていく熱意が一番若者に必要な資質です。

主に取得する科目

●フーリエ解析 ●複素関数論 ●確率統計学 ●コンピュータ理工学実験 ●プログラミングC++ ●オートマトンと言語理論 ●数値解析 ●通信ネットワークl ●ディジタル通信システム ●人工知能 ●コンピュータグラフィックス論 ●画像処理論 ●バイオメディカル情報工学 ●ロボット工学と自動制御 ●仮想現実とインターフェイス ●線形システム論 ●ディジタル信号処理論

英語科目

Reporting Statistical Research in English

This course covers:

  1. Basic statistical research design
  2. Interpretation of results
  3. Interpreting and reporting results in English
  4. Making software that supports experimental research

Students will produce software applications that illustrate basic principles of sample-based experimental research.
Students will also report on results using standard English expressions.

Pronunciation: Comparing English and Japanese Sound Systems

This course is a contrastive analysis of the phonology and phonetics (the sound systems) of Japanese and English. Each language's inventory of sound segments will be compared systematically, as well as the syllable structure and some phonological rules. Students will be taught to produce (pronounce) and perceive the differences between sounds in these two languages. In order to assist students in differentiating between English and Japanese sounds, both ultrasound and acoustic analysis software will be used in the classroom.

基礎科目(1学年時)

コンピュータリテラシーI

研究室、オフィスでのワークステーションの利用は標準的な環境となっている。
ワークステションの各種利用方法、タイピング、文書作成、メール、ファイルの管理方法、その他の便利なツールを学ぶ。
インターネットなどのネットワーク利用の作法を学ぶ。
大学生活は学会や業界の研究団体などのプロフェッショナルコミュニティへの入口である。
コンピュータリテラシーで学ぶことは単に学生生活のためだけでなく将来の研究者、職業人としての基礎的技術、マナーを学ぶことに通じる。

コンピュータリテラシーII

様々なツールやソフトウェアの使い方に慣れ親しむことによってコンピュータの様々な利用法を体験する。特に、コンピュータを使って、情報(データ)を生み出したり、検索、加工、管理するためのツールを学ぶ。また、それらのツールをうまく組み合わせて、情報システムの構築を具体的に実現する。

  • データベースを構築、検索、管理するツールを利用できること。
  • HTML文を使ってマルチメディアプレゼンテーションを行なうこと。
  • Mathematica を利用してコンピュータ上で数学をすること。
  • コンピュータネットワークの状況の把握すること。
  • インターネットのセキュリティについて関心を持つこと。
  • ポピュラーな簡易スクリプト言語を使用できること。

専攻科目(2~3学年時)

プログラミングC++

T本講義は、既にC言語を習得している学生を対象に、C++言語の基礎を教えることを目的とする。C++は1980年代中期にBell 研究所のBjarne Stroustrup により開発された、非常に強力なC言語の後継の言語である。具体的には、C++はC言語にクラスの概念とユーザ定義型の機構を付け加え、クラスと継承、動的結合という機能により、オブジェクト指向プログラミングを実現している。
本講義は、学生がC++プログラミングの本質を学ぶことをの目的とする。具体的には、クラスとオブジェクトの生成の仕方、クラスと階層の設計の仕方、関数の定義などである。

コンピュータグラフィックス論

本授業はコンピュータと情報技術の重要な応用であるコンピュータグラフィックスについて学習する。コンピュータグラフィックスは人間の目で見た物体をコンピュータで立体的画像を作成する技術であり、下記の分野で応用されている。

  • CAD (Computer-aided design):機械設計、建築設計、回路設計など。
  • Computer art: コンピュータ芸術、コマーシャルなど。
  • 娯楽: 映画制作、アニメ、ゲームなど。
  • バーチャルリアリティ:フライトシミュレーション、手術支援など。
  • 可視化:ゲノム構造、人体モデルなど 。

研究テーマ(4学年時)

研究テーマ
  • 新モーションキャプチャシステムの構築

3軸加速度センサを用いた新しいモーションキャプチャシステムの開発を行いました。
3軸加速度センサはセンサ自体の移動とその方向を測ることができます。そのセンサを複数個、人間の各関節位置に取り付けることで、人間の動きを読み取り、そのデータを適応することで3DCGキャラクタをリアルにアニメーションさせようというのが本研究の目的です。
この研究は東京大学との共同研究で、センサの設計を東京大学が行い、私はセンサから出力されるデータの数値化と、3DCGによるビジュアル化までのプログラムを作成しました。
センサの読取精度や各センサ毎の同期の取り方など、当時の技術からハードウェア面の課題は残りましたが、キャプチャしたデータから3DCGモデルをアニメーションさせることには成功し、本研究はさらなる発展のために後輩達に引き継がれました。

就職活動

就職活動と現在の仕事について

株式会社バンダイナムコゲームス
株式会社バンダイナムコゲームスは、業務用アミューズメント機器や家庭用ゲームソフトの開発・生産・販売からネットワークコンテンツの開発・配信まで、エンターテインメントビジネスを多角的に展開しています。
http://www.bandainamcogames.co.jp/

駄目だった場合はプログラマと決めて、まずはデザイナとして就職活動を開始しました。

独学で業界にも詳しくなかったため、作品以外に自分を具体的にアピールする手段として資格を5つほど取りました。それが効果的だったかどうかは今でもわかりませんが、プログラミング能力やコンピュータ全般の知識は非常に強みになり、現在は有り難くデザイナとして働いています。

プログラマに限らず、デザイナも仕事には当然コンピュータを使用しますし、その中で使用するツールはプログラムで出来ています。プログラムはあらゆる仕事の基盤となっているため、学生時代に学んだ知識は、作業の効率化やツールトラブル等の原因究明&対応、全体のデータフローやワークフローの設計など、「デザイナ+α」として大きく活きてきます。

今の時代、プログラミングはプログラマだけが行うものではなくなってきていますし、どんな仕事であれコンピュータを使用している以上、コンピュータの知識は深ければ深いほどアドバンテージになります。そしてコンピュータの知識を持っていることにより、新しいシステムにも柔軟に対応、吸収することができます。それが自分のさらなるアドバンテージになります。会津大学ではその基盤を築くことができました。

その他の進路イメージ

             

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お問い合わせ先メールアドレス
sad-aas@u-aizu.ac.jp

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