真野 啓明

フィールド

コンピュータ・ネットワークシステム

就職先

NECソフト株式会社

地元会津若松市の出身。大学卒業後はNECソフトエンジニアリングに勤務。趣味は音楽、テニス、ゴルフ。会津の好きなものはのんびりした雰囲気やはっきりとした四季。

このフィールドについて教授から一言 〜 コンピュータ・ネットワークシステム

情報・コンピュータ関連の分野で活躍している人たちの専門分野は多種多様な中で、学生がコンピュータ理工学のエキスパートであることの具体的な証をフィールド・トラック制の履修科目で明確に示しています。コンピュータ・ネットワークシステムフィールドはコンピュータネットワーク専門技術者を育てることを目指しています。ではネットワーク専門家は何をするのでしょうか?最もわかりやすいのは"コンピュータ・ネットワークシステムを作る"でしょう。この分野の要素技術は標準化が進んでいて基礎技術を習得すれば"積木細工"のように積み上げて作り、計画通りに設定・運用することが可能です。科目:通信ネットワークⅠ,Ⅱはこのようなコンピュータ・ネットワークの原理、構築体系、要素技術を習得できます。これと並行してユビキタス技術=どこでもコンピューティング技術の基礎となる光・無線通信を科目:デジタル通信システムで取り上げます。より高い専門性が要求されるのは"コンピュータネットワークの設計評価"です。具体的には"目的に最適なシステム"を柔軟性と拡張性、安全性と信頼性、運用性と費用などを考察し、それらがもたらす性能・品質・コストを総合的に分析することです。コンピュータ・ネットワークシステムトラックでは科目:離散系論は対象システムの数学モデルを扱い、科目:性能解析論はシステムの性能を評価・分析する方法論を学ぶことで科学的にネットワークシステムを"見る目"を養います。科目:コンピュータネットワーク構築学はTCPソケット通信,通信プロトコル,ネットワーク管理アーキテクチャの講義と並行して、ホスト・サーバで構成するサブネット環境のネットワークサービスを題材に、トラフィック観測,通信プロトコル解析,通信プログラミング,LAN設計と性能分析,コンピュータネットワーク管理の諸技術を演習を通して高度に専門性を身につけます。

さらにコンピュータ・ネットワークシステムを理解するための関連科目に線形システム論,ソフトウェア工学を設けています。コンピュータネットワークを含む情報システムは社会・企業の活動基盤としての戦略的位置づけとなっている今日、本フィールドを受講した学生がコンピュータネットワークの運用者,管理者,分析者から情報システム設計者,責任者へとキャリアアップする過程で彼ら自身を支える専門性の高い教育を目指します。コンピュータ・ネットワークシステム・フィールド/トラックの学部4年前期に開講する"コンピュータ・ネットワーク構築学を"担当しています。これはコンピュータネットワークシステムトラックの最終科目で、コンピュータネットワークの要素技術を総合的かつ実践的に扱います。私の研究室ではインターネットで交信されるあらゆる情報流通を"流気"と呼んでいます。この"流気"は見えないのでネットワークに興味はあるけど難しいと思いがちです。そこで演習ではインターネットの"利用環境が見える","データが見える","サービスが見える","プロトコルが見える","アプリケーションが見える"ことで直感的に現象を認識するところから始めます。予備知識が無くても見た事実・経験から必要な知識・技術を選別・集中的に学ぶ機会です。恐らく学部3年間のコンピュータ使用で経験していない新たなコンピュータ・ネットワークの世界が広がっていることを知ったささやかな興奮を共有できたらと期待しています。

主に取得する科目

●フーリエ解析 ●複素関数論 ●確率統計学 ●情報セキュリティ ●通信ネットワークl ●通信ネットワークll ●ネットワーク構築学 ●ディジタル通信システム ●性能解析論 ●線形システム論 ●ソフトウェア工学I

英語科目

Reporting Statistical Research in English

This course covers:

  1. Basic statistical research design
  2. Interpretation of results
  3. Interpreting and reporting results in English
  4. Making software that supports experimental research

Students will produce software applications that illustrate basic principles of sample-based experimental research.
Students will also report on results using standard English expressions.

Pronunciation: Comparing English and Japanese Sound Systems

This course is a contrastive analysis of the phonology and phonetics (the sound systems) of Japanese and English. Each language's inventory of sound segments will be compared systematically, as well as the syllable structure and some phonological rules. Students will be taught to produce (pronounce) and perceive the differences between sounds in these two languages. In order to assist students in differentiating between English and Japanese sounds, both ultrasound and acoustic analysis software will be used in the classroom.

基礎科目(1学年時)

コンピュータシステム概論

コンピュータを知る上での基礎的な知識(数の表現や、ブール代数、論理回路等)とコンピュータの心臓部であるCPU(中央処理演算装置)の大まかな動作について学ぶ。 本コースの目的と達成目標は以下の通りである。

  • 2進数の表現を理解する
     →2進、10進、16進数表現の数の相互変換と 2進数の数(整数、浮動小数点)の演算(加算・減算・乗算)が出来る
  • 論理式と論理回路を理解する
     →論理式の変形や真理値表によって論理式の証明が出来る
     →論理式に基づく論理回路が作成出来る
  • アセンブリ言語と命令を理解する
     →・アセンブリ言語にて簡単なプログラムを組む事が出来る
  • 基礎的なRISCプロセッサの動作を理解する
     →MIPSプロセッサの命令の流れを説明出来る
プログラミングC

前期の「プログラミング入門」の講義を引き継いで、本講義は以下のような思想に基づいて構成されている。

  • 卒業研究や、後続授業(アルゴリズムなど)などの要求するプログラミングスキルはかなり高いレベルであり、それに対応するスキルを身につける。
  • アルゴリズムに関するイントロダクションを行うことで、後続の授業への接続をスムーズにする。

本講義では、以下のようなスキルの習得を目指している

  • 前期プログラミング入門で習得したループ・配列・関数などをより理解し、有効に使用したプログラムを作成出来る
  • この授業で習得する、文字・ファイル・ポインタ・構造体・再帰を理解し、それを利用したプログラムを作成出来る
  • より大規模なプログラムを記述出来るようになる
  • グループにて一つの大きなプログラムを作成出来る
  • 簡単なアルゴリズムの理解と実装を行う事が出来る
  • 良いプログラミングスタイルのプログラムを作成出来る

専攻科目(2~3学年時)

通信ネットワークI

The first course in Communications and Networking engineering.
The course is about the design and operation of computer communication networks. You will be able to understand basic principles of network architectures, protocols and data communication. The largest and most typical computer communication network, the Internet, will be the subject of study. This course is NOT about how to use, construct or implement computer networks. It is NOT about commercial aspects of computer network either.

ソフトウェア工学I

このコースは、ソフトウェア開発の基本的な知識や実践的な技法を学習します。その具体的な学習内容は、ソフトウェア開発に必要な開発要件、設計、分析、実装とテストに関する知識と技術の修得となります。このコースの最終的なゴールは、講義と演習である「Webアプリケーションの開発」を通して、実際に社会で活躍できるソフトウェアエンジニアとして使える知識と技術を身につけることである。

研究テーマ(4学年時)

研究テーマ
  • 立体音響の知覚による評価

ヘッドフォンを利用した立体音響の表現手法について研究を行っていました。人間が音の方向性を知覚するための要素の一つとして、Head Related Transfer Function(HRTF)があります。これは、音の聞こえてくる方向によって、耳の中に入ってくる音の変化、伝達特性を表します。特に方向性の状態を持たない音に、このHRTF等の信号処理を組み合わせる事で、聞いている人に立体感を感じさせることができます。
立体音響処理を施した音をヘッドフォンを使って再生する場合、狙った効果の他に、音が耳の中に入ってくるまでにヘッドフォン特有の変化が発生します。この不要な音の変化に対して補正を試みることで、音の知覚に与える影響を評価する研究を行っていました。
利用していた技術/考え方は、立体音響、音響心理学、デジタル信号処理と統計です。109音響実験室の設備を沢山利用させて頂きました。

自主的な作品作りで学んだことがその後の糧に

学生時代は、縁あって様々なイベントに出展する作品を作る活動に参加させて頂きました。
講義で学んだ内容を生かすことができた場面ももちろんありましたが、それ以上に「自分でものを作り上げるために、必要なことを自分で調べて試す」という行為、「自分達だけではできない事について、周りに協力者を求める」という考え方、「勉強会で知識を共有する」やり方、という3つを学べたことが大きかったです。
この3つは社会人になっても生きていますし、仕事に限らず新しい事を始める時、考えを深めていきたいときに役に立っています。

就職活動

就職活動と現在の仕事について

NECソフト株式会社
NECグループにおけるITサービス事業の中核を担う企業です。確かなIT技術と、的確なコミュニケーションで、お客様の知的価値創造に貢献し、豊かな情報社会の実現を目指します。
http://www.necsoft.co.jp/

就職活動開始当初はどのような分野で働くか未だ迷っている状態であったため、興味のある業界の中から数社ずつリストアップして進めて行きました。
最終的にはSI、音響機器、ゲームの3分野に申し込んでいます。売り込んだ内容は、コンピュータ技術に関する基礎的な内容、基盤技術を一通り理解しているというベースがあること。加えて研究と学生時代に行っていた活動について話してきました。

最初は自分のアピールしたいポイントと、相手の会社について理解している事を説明していく段取りをうまく作る事ができずに苦労しました。また、最終的にどの分野に進むかについては、最後まで悩みました。どちらも活動を進めて行く中で、理解を深めていったところがあります。

現在はインフラのエンジニアとして働いています。サーバ仮想化への取り組みや、事業継続/災害対策の考え方を組み込んだシステム基盤を、企画から構築、運用まで行っています。

その他の進路イメージ

             

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お問い合わせ先メールアドレス
sad-aas@u-aizu.ac.jp

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